病院内で辛いプログラムや治療に耐え、不安や寂しさの中で退屈を伴い過ごす子どもたちと付添う保護者を音楽で癒すことを目標に、徳洲会病院でミニコンサートを開催しました。
バイオリニストの丸尾さん、ピアニストの良知さんに演奏していただき、
入院・外来患者とその家族、医療従事者の方を対象に入れ替わり立ち替わりでしたが50名ほど集まりました。患者さんは年配の方が多く、中高年以上の方がほとんどでした。

会場は1階玄関入り口入ってすぐにあるロビースペースで行いました。
ただ、病院の受付は2階ということもあり、外来の患者さんはそのまま上に上がっていってしまい、演奏開始直後は少々不安になるくらい人気がほぼない状態でしたが、10分もすると演奏に導かれるかの如く、近くの売店の方からも店員さんが顔を出して聞いていたり、準備された椅子には座らないけれど遠巻きに職員さんや患者さんが聞いていたり足を止めていたりしました。
曲を追うごとに後ろの拍手の音が大きくなってきたなと思い、振り返るとびっくり。最初の状態からは信じられないほど人が集まってきてくれていました。
席を移動しようにもできないぐらい左右後ろにぎっしりと囲むように職員さん、入院患者さん、外来患者さん、徳洲会の保育園の子どもたちも続々聞きにきてくれていました。丸尾さん良知さんの奏でる音楽に吸い寄せられたのか、恐るべし音楽の力!と、ドラマチックな展開に驚きと感動でした。


演奏前からずっと少し離れた席に座っていた高齢男性。演奏が始まるとゆっくりと首をこちらに回して、演奏を聞いてくれていました。演奏を楽しみにしてくれていたようで終わるまでずっと座って静かに楽しんでくれていました。
三人並んで座ったおばさまたち。演奏が終わる時だけおしゃべりして、演奏が始まるとパタリと静かになって聞いてくださっていました。そのON/OFFの切り替えが少し可愛らしかったです。
腕を組んで目をギューとつぶっている高齢男性。気難しそうな表情をしていたので気になっておりましたが、演奏が終わるとすごく大きな拍手をしてくださいました。
今回は高齢の方が多かったので、「いい日旅立ち」「川の流れのように」etcなど日本の名曲を中心に演奏していただきました。病院の患者層に合わせ曲を準備していただきありがたかったです。
演奏終了後、看護師長さんから容態がよくなかった患者さんが音楽を聞いて体調が良くなったとの声、そんなことがあるのだ!と音楽の効果すごい!と一同驚きでした。


看護師長さんから他にも、昔ジャズを弾いていたんだよと嬉しそうにお話しされる方もいたとのこと、「私も感動しちゃった!」と嬉しいお言葉をいただきました。