病院内で辛いプログラムや治療に耐え、不安や寂しさの中で退屈を伴い過ごす子どもたちと付添う保護者を音楽で癒すことを目標に、済生会病院でミニコンサートを開催しました。
ピアニストの小泉さん、ヴァイオリニストの橋本さんに演奏していただき、
入院・外来患者、家族、医療従事者の方を対象に、入れ替わり立ち替わりでしたが常時100名ほど集まりました。お母さんに抱っこされた赤ちゃんから車椅子のおばあちゃんまで総合病院だからこその様々な年齢の方に聞いていただけました。

会場は1階会計近くのロビーで開催しました。
開始前から、入院中のご家族、小さな女の子も男の子もチラシを持って楽しみに座ってくれていました。またロビーが吹き抜けになっているので2階から覗き込んでみてくれている方、会計の方の席から会場をみている方、会場付近の廊下には職員さんもチラシを持って立って並んですでに賑わっていました。
演奏が始まると、会計の方にいたおばあさんが杖をついたまましばらく立って見ていたり、2階の方でも職員さんがちらっと覗き込んで聞いていたり、2階の椅子に座っていた患者さんが振り返ってこちらを見ていたり、リクライニング車椅子の男性は廊下を横切る際に音楽の方を目で追っていたり、廊下の方にも診察室等扉の前を空けて常に5、6人くらい立って聴いてくださっていました。


演奏前から一番前の席で待ってくれていた三人家族。5、6歳くらいの男の子はバイオリンの動きに感動している様子で、男の子は「すごいね〜!」とお母さんに話しかけて一緒にバイオリンの動きを真似していました。隣のお父さんは、ずっとジーと魅入るように聴き入っていて、音楽が好きな一家だなとそれぞれに聴き方を見て思いました。
男の子は曲が終わるとどの曲も一番早く拍手をしてくれました。
高齢の方の方も多く、慣れない手つきで写真をとっている方。心地よい演奏にコクリコクリしている方。演奏を気持ちよさそうに手も一緒に動かしながら聞いている方。曲のリズムに合わせ頷いている方。静かに一緒に聞いている老夫婦。娘さんが会計に行っている間私はここにいるわと演奏を聴きにきた方。娘さんはちょっと探したよ!と駆けつけていました。
大盛況というのは病院でいうのはおかしいかと思いますが、それくらいたくさんの方が聴いてくださっていました。前も後ろも廊下も2階も、会場が一体となって音楽に包まれていました。
演奏後には職員さんから花束を橋本さん、小林さんに渡していただきました。
演奏後はお礼を言いにきてくれる方がたくさんいて、片付けしている時も「ありがとよ」「よかったです!」と感想を伝えにきてくださって、患者さん方の高揚感が伝わってきて開催できて本当に良かったと強く思いました。



また、メディアの取材ありました。
静岡新聞社、静岡新聞SBSがお越しになり新聞、TVで取り上げていただきました。