「福祉とデザインの授業をやらせて欲しい!」と声を上げたのに端を発し、
この10月から静岡デザイン専門学校のグラフィックデザイン科2年生を対象に福祉を考え、デザインに何ができるかをテーマに授業をさせて頂いています。
福祉の世界にデザインは必要不可欠。障がいのある人たちのこと、社会の仕組み、福祉の制度、問題点、そして魅力。
日頃の活動を通して、アート・デザインは、障がいのある人たちを喜びに導く力を持っていると強く感じてきました。
そして彼らアートやデザインを学ぶ若者たちの活躍の場がここにはあります。
授業課題は静岡市内に実在する福祉事業所の授産製品を設定し、学生たちのアイデアでリブランディングするというもの。
まずは学生たちに福祉に興味を持ってもらうことを最優先に「ただデザインの制作をする」ということだけではなく、
課題の履修を通して福祉への理解を深めることにポイントを置きました。
学生たちの取り組みは素晴らしく、皆真剣に福祉とデザインについてチーム内で論議しアイデアやプランを具現化しています。
優れた提案作品は12月14日(水)〜18日(日)に静岡県立美術館で開催される「第24回静岡県障害者芸術祭」で展示発表されます。
是非学生たちの福祉へ掛けた思いをご覧いただければと思います。
こうしたきっかけをもとに若者たちが「福祉」の世界に目を向けてくれたら嬉しいです。