ACSの強み

園田康貴@waC

園田康貴@waC

アートコネクトしずおかの
5つの強み

福祉・医療現場では様々な悩みを抱えています。我々は福祉・医療の専門家ではないからこそできることがたくさんあると考えています。
福祉・医療の現場(利用者やスタッフ)と若者、企業、社会の間に「第三者の立場」として入ることで新しく見えてくる発見や魅力、構築できる事業運営や繋がり、アイデアがあります。
アートコネクトしずおかは2017年法人設立以降、様々な活動を通して現場から学びを得てきました。そして我々にしかできないことがまだまだたくさんあることを実感しています。

病や障害の子どもたちに芸術を届けるプロジェクト

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地道に培ってきた活動実績

2017年の法人設立以前よりNPOとして活動をしてきた経緯があります。

自身のそれまでの経験から、医療・福祉へ向けた強い貢献の思いに端を発し、障がいのある方や関係する方々との出会いを経てこの世界に飛び込み、そして皆様のお陰で未熟ながらも現在まで活動を続けることができました。
当初は「活動への思い」はあるものの、福祉、医療に関する知識や情報は全くのゼロでした。最初は「障害者」と言葉にして発して良いのかすらもわからず、素直に聞いてしまったほどでした。医療や福祉現場の方や保護者の方と接しながら様々な実情を伺い、意見を参考にさせて頂きながら勉強してきました。
医療・福祉の知識を持たない「第三者の立場」ではありましたが、第三者だからこそ見えてくるアイデアや手法で、それまでに無かったアプローチでお手伝いできたことは、私たちにとってとても有意義でした。
失敗ももちろんありましたが、その度に現場の方々のご意見や指導を真摯に受け止め、トライ・アンド・エラーを繰り返しながら(本当に少しずつですが)地道に前進してきた自負があります。

保護者会

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何よりも大切にしてた信頼関係の構築

活動をするにあたり他の何よりも大切にしてきたもの、それは「信頼関係」に他なりません。

障がいのある方の魅力に触れ、その力強い輝きに魅せられて飛び込んだ医療・福祉の世界でしたが、当事者本人もさることながら、現場で活躍されている支援者・ご家族の方々もまた(かなり)魅力的でした。
私たちがそんな皆さんと信頼関係を築くために意識していることはまず「敬意を持って接する」ということです。笑って話されている中にも、様々な困難を乗り越えてこれまで歩んできた経緯があるのだと思います。そんな強さや優しさを我々は大切にしたいと考えています。
相手の立場になって考え、大切にしている価値観を理解した上で、その言葉の背景や想いを把握することが重要であると考えています。今お付き合いさせていただいている関係者の方々は、自身のことよりも医療・福祉全体の発展を願い、分かち合い、求めている方が多いのも事実です。
本当に期待していること・求めていることは何なのかを理解して、我々にできることを誠心誠意行うことでより良い信頼関係を築くことにつとめたいと思います。

専門スキルの実績あり

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明確な専門スキルの提供実績

アートコネクトしずおかのメンバーは福祉・医療の専門家ではなくアート・デザインの専門家で構成されています。

このサブタイトルには語弊があるかもしれません。決して福祉・医療について勉強していない、というわけではありません。もちろん、福祉・医療については活動に活かせるように日頃から知識・情報を共有しています(現場から学ぶことも多くあります)。
現場では福祉・医療の専門家の方々が日々活躍されている姿を見ています。我々は福祉・医療現場の方とは異なるアプローチで障がいや病を持つ方々の力になれるよう活動をしています。
普段の生活の中では発見できない良いところや、魅力を「第三者の目」で見つけ、現場の方と共有しながら育み広げる、又は我々の持つ「広報する」スキルで発表の場を提案したり、現場の方々だけでは発想し得ないアイデアで新たな販路を開拓したり、新たな出会いから子どもたちの笑顔を創出したり、我々の持つコネクションで企業や社会と繋げたりすることでこれまでに無かった新しい価値を生み出せたら(ブランディング)と考えています。

専門家と学生との連携

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関連の専門機関、学生との連携体制

これまで専門スキルを持つ専門家、静岡県下の大学生、専門学校生、高校生にも活動に参加してもらいました。

アートコネクトしずおかの活動で大切にしていることは、我々だけが活動を成し遂げる、という孤立した目標ではなく、様々な機関や方々に「知ってもらう」ということにあると考えています。
更に言えば、我々だけでは不十分な知識やスキル、人脈や社会的な繋がりが数多くあります。福祉・医療現場の悩みや困りごとに対応するためには広い見識と繋がりが必要不可欠です。専門家から的確な教えを受ける。学生やこれからを担う若い人たちに福祉・医療の現場を知ってもらう。こうした取組みが静岡の福祉・医療現場に新しい風を通すことに繋がればと考えています。

ホールで障がい者コンサート

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同様の活動団体が少ないという実情

残念ながら我々のような「中間支援団体」の数は多くありません。

これは「強み」というには不謹慎かもしれませんが、静岡県下で活動をするにあたり、我々のような「中間支援団体」の数は少ないと感じています。
もちろん、それぞれの福祉・医療の事業所や関係団体は利用者に寄り添いお互いの信頼関係を大切にしながら素晴らしい活動を継続して行っています。
しかし、問題なのは「施設同士の横の繋がり」や「連携」が少ないことにあります。個々の事業所や施設で活動が完結しており、他の事業所や施設との繋がりが薄く、例えばAという事業所が素晴らしいスキルを開発して事業を成功させたそのノウハウが近隣のB事業所と共有され、お互いが発展している、というケースは少ないように思います。
また、それぞれの地域の事業所や施設でイベントを共同で行うことがある際にも、それぞれの事業所をまとめイベント成功へ向けたディレクションをするポジションが見いだせない場合、事業所同士が迷走してしまうことがあります。
同じ立場では何となく意見が言いにくい、角が立ってしまう‥という少々デリケートな部分が出た場合においても「中間支援団体」という第三者の介入で事業の進行がスムーズになることがあります。
私たちは福祉・医療の現場はもちろん、企業や社会の間に入り、円滑な事業運営ができるようにサポートしていきたいと思っています。