12月 28

音楽パフォーマンス

静岡市のパイロット事業の「コロナ禍で寂しさや退屈を抱える病や障がいのある子どもたちへ芸術を届けるプロジェクト」の一環で放課後デイサービス もえり清水、放課後支援事業所 あげは、放課後等デイサービス アイム春日、放課後等デイサービス いろは、に通う子どもたち、支援員さんを対象に音楽ワークショップを開催しました。

アコーディオン弾きのあんざいのりえさんワークショップを行なっていただきました。

会場は前回と同じく、静岡市清水入江岡小学校の体育館を予約いただき、行いました。参加人数は当初、約50名の予定でしたが、当日2事業所が参加で合計約100名ほど集まりました!

序盤にアコーディオンの楽器紹介をしていただき、
「実際に弾いてみたいひとー?」と声をかけると何人かすぐに手をあげてくれて、
実際に鍵盤を触って楽しそうでした。

211128あげは_音楽アコーディオン_2

演奏が始まると、アコーディオンのメロディがとても伸びやかで
そこにタップダンスが組み合わさるとタップダンス独特の音に、一気に視線を向けていました。

アコーディオンを演奏しながら(コロナ対策はしつつも)子どもたちに近づいていくと、
ひゃーと引いているようで照れながら嬉しそうな顔をしている子、
こっちもこっちもと手を上げて呼んでいる子もいれば、
来て欲しいけどなかなか声をかけられなくて体育座りで照れている子もいたり、
少し近づくとそれだけで一気に華が出るように盛り上がっていました。

他にもリズムに乗って立ってぴょんぴょんジャンプして嬉しそうな顔をしている男の子や、
支援員さんと一緒に拍手してくれた男の子、
真剣な眼差しで見てくれたの女の子、
気を使いながらもツッコミやボケを言っていた中学生くらいの子と色々な表情で楽しんでくれている様子でした。

アコーディオンの音楽に合わせて囲うように体育館内を走ったり歩いたりしました。

音楽のリズムによって走ったり歩いたり止まったりと、動きに緩急があり全体の一体感が生まれました。子どもたちは思いっきり走り回ったり、支援員さんと手を繋いで回ったりと嬉しそうな様子でした。

『ミュージックパッド』という「ド」「レ」「ミ」など音階ごとに色が分けられた円形のスポンジのような素材で、踏むとそれぞれの音階が鳴るパッドを使用し、事業所ごとに参加したい子どもたち(各事業所一人、二人)が前に出て、それぞれの音階を担当してみんなで「きらきらぼし」を演奏しました。

最初にミュージックパッドをあんざいさんが出して音を鳴らした時、見かけない物に一気に子どもたちの視線が集まりました。
目がパッと開いてワクワク感がこちらまで伝わってきました。

缶の側面に板を置いてバランスを保ちながら乗り、
なおかつアコーディオンも演奏するというパフォーマンスでは、乗るタイミングを計っていると子どもたちの一人が「頑張れー!」と応援の声、続けて合図のように他の子ども達も「頑張れー!」「頑張れ!」「無理しなくていいからねー!」と声をかけていて、逆に集中できなくなりそうなくらいに響き渡る大きな声援になりました。その純粋な優しさのバリエーションに感動しました。

最後の演奏が終わると子どもたちの方から「アンコール!」の掛け声がありました。

急遽、あんざいさんが一曲演奏してくださり、体育館の真ん中であんざいさんが演奏し、子どもたちが囲むように自由に走り回ったり歩いたりしていました。最初にアンコールの掛け声をかけた中学生くらいの男の子は時間を気にしてくれているようでちょっと申し訳なさそうな顔もしていたのですが、あんざいさんのラッパを借りプープー鳴らして一緒に演奏すると、その子の周りに他の子どもたちがやってきて、そこでまた演奏していい笑顔を見せてくれました。

最後の写真撮影では「せんせー!」「せんせー!」とあんざいさんを子ども達が呼んで囲んでいて、撤収の作業をしているときも荷物搬出口のところまで、子どもたちがお礼を言いにきてくれました。全体でお礼を言ってくださった後にも個々で言いにきてくれる子どもたちが何人もいて、改めて本当に楽しんでくれたんだなという喜びと、あんざいさんのパフォーマンスの凄さに感動しました!


Tags


You may also like

障がいのある人はなぜ表現活動をするのか

障がいのある人はなぜ表現活動をするのか
{"email":"Email address invalid","url":"Website address invalid","required":"Required field missing"}

Get in touch

Name*
Email*
Message
0 of 350